コラム
スクワット◯kgはすごい?体重別のレベル早見表(60〜200kg)
「スクワット140kg」がすごいのかどうかは、その数字だけでは決まりません。体重60kgの人の140kgと、体重100kgの人の140kgは、まったく別の意味を持ちます。
スクワットの目安は体重の何倍を挙げられるかで決まるからです。先に表を出します。行が挙げた重量、列が体重です。自分の交点を探してください。
※ 条件をそろえます。バーベルを担ぐバックスクワット・太ももが床と平行(パラレル)・1回だけ挙がる重量(1RM)の数字です。ハーフやスミスマシン、レッグプレスの数字は持ち込まないでください(深さで数字がどれだけ変わるか)。
スクワットの重量×体重別レベル早見表
| 挙げた重量 | 50kg | 60kg | 70kg | 80kg | 90kg | 100kg |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 60kg | 未経験 | 未経験 | 未経験 | 未経験 | — | — |
| 80kg | 中級者 | 初心者 | 未経験 | 未経験 | 未経験 | 未経験 |
| 100kg | 上級者 | 中級者 | 初心者 | 初心者 | 未経験 | 未経験 |
| 120kg | 上級者 | 上級者 | 中級者 | 中級者 | 初心者 | 未経験 |
| 140kg | エリート | 上級者 | 上級者 | 中級者 | 中級者 | 初心者 |
| 160kg | エリート | エリート | 上級者 | 上級者 | 中級者 | 中級者 |
| 180kg | エリート | エリート | エリート | 上級者 | 上級者 | 中級者 |
| 200kg | エリート | エリート | エリート | エリート | 上級者 | 上級者 |
※ 「—」は未経験の目安(体重×0.75)に届いていない位置です。始めたばかりなら当然そこからです。
スクワット140kgは、どのくらいなのか
いちばん検索されている数字なので、文章でも答えておきます。140kgを体重別に見ると、こうなります。
- ▸ 体重60kg → 体重比×2.33で上級者
- ▸ 体重70kg → 体重比×2.00で上級者
- ▸ 体重80kg → 体重比×1.75で中級者
- ▸ 体重90kg → 体重比×1.56で中級者
- ▸ 体重100kg → 体重比×1.40で初心者
つまり同じ140kgでも、体重が軽い人ほど価値が高いという評価になります。体重を増やせば扱える重量は増えるのが普通なので、重い人にはそのぶん高い数字が求められる、ということです。
なお、ジムで見かける「140kgを挙げている人」の多くは体重70〜85kgあたりです。その体重帯では上級者〜中級者の上のほうにあたり、続けていれば届く範囲ではあります。数年単位ですが、特別な才能が要る数字ではありません。
「60kg・80kgで十分ですか」への答え
これもよく検索されています。答えは目的によりますが、位置だけははっきりしています。
| レベル | 体重比 | 体重70kgなら | 次まで |
|---|---|---|---|
| 未経験 | ×0.75 | 52.5kg | 約6ヶ月〜1年 |
| 初心者 | ×1.25 | 87.5kg | 約1〜2年 |
| 中級者 | ×1.5 | 105kg | 約3〜5年 |
| 上級者 | ×2.0 | 140kg | 数年〜(到達者はごく一部) |
| エリート | ×2.5 | 175kg | — |
体重70kgの人にとって、60kgは未経験の範囲、80kgでもまだ初心者(×1.25=87.5kg)に届きません。ただしこれは「足りない」という意味ではありません。
健康のため・脚の形を変えるためなら、60〜80kgを正しい深さで続けているほうが、雑な120kgより価値があります。数字を追う必要があるのは、数字を目的にしている場合だけです。お尻や脚の見た目が目的なら、重量より動きの質と種目の選び方のほうが効きます(お尻を鍛える筋トレ)。
ベンチプレスとの比率で、偏りが分かる
スクワットの数字が妥当かどうかは、ベンチプレスと比べるとよく分かります。目安の比率では、中級者のスクワットは体重×1.5、ベンチは体重×1.0。つまりスクワットはベンチの1.5倍前後になるのが普通です。
ここから外れている場合、外れ方に意味があります。スクワットがベンチの1.2倍以下なら下半身が遅れている、2倍以上なら上半身が遅れていると読めます。3種目のバランスはBIG3合計◯kgはどのレベル?で合計から見る方法もあります。
筆者(筋トレ歴15年・フィジーク大会入賞)は120kgで止まっている
私のスクワットの自己ベストは120kg。体重85kg前後の頃の数字なので体重比は約1.41で、上の表では初心者の欄です。15年やってこの位置なので、正直に言えば自慢できる数字ではありません。
しかもベンチプレスも同じ120kgで、さきほどの「スクワットはベンチの1.5倍」から大きく外れています。本来なら180kg前後あっていい計算です。理由ははっきりしていて、フィジーク志向で上半身を優先したこと、そしてスクワットは潰れたときの逃げ場を自分で用意しないと限界に触れられない種目だからです。セーフティバーの高さを合わせる手間を惜しむと、そこで頭打ちになります。
よくある質問
ハーフスクワットの重量で見ていいですか?
だめです。深さが浅いほど重い重量が挙がります。同じ人でもハーフとパラレルで数十kg変わるので、この表に持ち込むと自分の位置を見誤ります。基準はパラレルです。
スミスマシンやレッグプレスの数字は使えますか?
使えません。スミスマシンは軌道が固定されているぶんバランスを取る必要がなく、レッグプレスは体重を支えない姿勢で押します。どちらもフリーウェイトより重い数字が出ます。
1回の限界(1RM)を測るのが怖いのですが。
測らなくて構いません。10回できる重量から換算できます。1RM換算ツールに回数と重量を入れてください。スクワットで限界に挑戦するのは、セーフティバーの設定ができている環境だけにしてください。
女性の場合はどう見ればいいですか?
この表は男性の体重比です。女性は体重比の目安が別で、中級者で体重×1.1、上級者で×1.5(男性の中級者と同じ比率)になります。重量チェッカーで男女別に出せます。
体重を増やせばレベルが下がるということですか?
表の上ではそうなります。ただし体重が増えれば扱える重量も上がるので、増量しながら重量が伸びていれば位置は維持されます。減量中に重量だけ維持できた場合は、体重比が上がるぶん位置が上がります。
まとめ
- ▸ スクワットの評価は体重比。同じ140kgでも体重で意味が変わる
- ▸ 覚えるのは2つ。体重×1.25で初心者、×1.5で中級者
- ▸ 比べる前に深さをパラレルに固定する。ハーフ・スミス・レッグプレスの数字は別物
- ▸ スクワットはベンチの1.5倍前後が目安。外れ方で弱点が分かる
- ▸ 60〜80kgでも、目的が健康や見た目ならそれで足りている
体重別・レベル別の全体像はスクワットの平均は何kg?に、BIG3全体の位置づけはBIG3の重量目安一覧にまとめています。
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この記事を書いた人
motsu
20代で体重90kg超の運動不足から一念発起。試行錯誤の末に大会入賞レベルまで体を変えた実体験をもとに発信しています。