RM計算機
ビッグ3対応・1RM換算・Epley式
RMとは?
RM(Repetition Maximum)とは、ある重量で最大何回挙上できるかを示す指標です。 1RMは1回しか持ち上げられない最大重量のこと。 トレーニング強度を設定する基準として広く活用されます。
種目を選ぶ
RM換算表:1RMに対する割合(早見表)
計算機を使わずに暗算したいとき用の早見表です。1RM(1回だけ挙げられる最大重量)に何%を掛ければ、その回数が限界の重量になるかを並べてあります。上の計算機と同じEpley式から逆算した値です。
| 回数(RM) | 1RMに対する割合 | 掛ける係数 | 主な目的 |
|---|---|---|---|
| 1RM | 100.0% | ×1.000 | 最大筋力 |
| 2RM | 93.8% | ×0.938 | 最大筋力 |
| 3RM | 90.9% | ×0.909 | 最大筋力 |
| 4RM | 88.2% | ×0.882 | 筋力・筋肥大 |
| 5RM | 85.7% | ×0.857 | 筋力・筋肥大 |
| 6RM | 83.3% | ×0.833 | 筋力・筋肥大 |
| 7RM | 81.1% | ×0.811 | 筋肥大 |
| 8RM | 78.9% | ×0.789 | 筋肥大 |
| 9RM | 76.9% | ×0.769 | 筋肥大 |
| 10RM | 75.0% | ×0.750 | 筋肥大 |
| 11RM | 73.2% | ×0.732 | 筋肥大 |
| 12RM | 71.4% | ×0.714 | 筋肥大 |
| 13RM | 69.8% | ×0.698 | 筋持久力 |
| 14RM | 68.2% | ×0.682 | 筋持久力 |
| 15RM | 66.7% | ×0.667 | 筋持久力 |
読み方:1RMが100kgなら、10RM(10回が限界)の重量は 100 × 0.750 = 75kg。 「筋肥大は8〜12回」と言われますが、重量に直すと1RMの71〜79%というかなり狭い幅です。
1RM別・重量換算表(ベンチプレス/スクワット/デッドリフト共通)
上の割合を実際のkgに直した表です。自分の1RMに近い列を縦に読むと、 その日に組むべき重量がそのまま出ます。式は種目で変わらないので、ベンチプレスでもスクワットでもデッドリフトでも同じ表を使えます。
| 回数 | 1RM 40kg | 1RM 60kg | 1RM 80kg | 1RM 100kg | 1RM 120kg | 1RM 140kg |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1RM | 40kg | 60kg | 80kg | 100kg | 120kg | 140kg |
| 3RM | 36kg | 55kg | 73kg | 91kg | 109kg | 127kg |
| 5RM | 34kg | 51kg | 69kg | 86kg | 103kg | 120kg |
| 8RM | 32kg | 47kg | 63kg | 79kg | 95kg | 111kg |
| 10RM | 30kg | 45kg | 60kg | 75kg | 90kg | 105kg |
| 12RM | 29kg | 43kg | 57kg | 71kg | 86kg | 100kg |
| 15RM | 27kg | 40kg | 53kg | 67kg | 80kg | 93kg |
表の重量はすべてその回数が限界になる重さです。 余力を残して組みたい場合は、1つ下の行(回数の多いほう)の重量を選ぶと扱いやすくなります。 自分の1RMがこの6つの間にある場合は、ページ上部の計算機に実際の重量と回数を入れてください。
Epley式とBrzycki式では、どれくらい数字が変わるか
1RMの推定式は1つではありません。代表的なのがEpley式とBrzycki(ブジッキー)式で、 このツールはEpley式を使っています。同じ「80kg×○回」を両方の式に入れると、こうなります。
| 80kg × 回数 | Epley式 | Brzycki式 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1回 | 80.0kg | 80.0kg | ±0kg |
| 3回 | 88.0kg | 84.7kg | −3.3kg |
| 5回 | 93.3kg | 90.0kg | −3.3kg |
| 8回 | 101.3kg | 99.3kg | −2.0kg |
| 10回 | 106.7kg | 106.7kg | ±0kg |
| 12回 | 112.0kg | 115.2kg | +3.2kg |
| 15回 | 120.0kg | 130.9kg | +10.9kg |
10回でぴったり一致する
Epley式の係数は 1 + 10 ÷ 30 = 1.333、Brzycki式は 36 ÷(37 − 10)= 1.333。10回のときだけ2つの式は完全に同じ数字を返します。そして2〜9回ではBrzyckiのほうが低く、11回以上ではBrzyckiのほうが高く出ます。 15回では約11kgの差です。
式が違えば答えも違う、という事実のほうが大事です。 推定1RMは「絶対値」ではなく、同じ式で追いかけたときの変化を見るための数字だと考えてください。 途中で式を変えると、強くなったのか式が変わっただけなのか判別できなくなります。
種目によって、この換算が当たる度合いは変わる
式そのものは種目を区別しませんが、実際の当たりやすさは種目ごとに違います。 限界の来かたが違うからです。
| 種目 | 推定の当たりやすさ | 理由 |
|---|---|---|
| ベンチプレス | 高い | 挙がらなくなった時点がはっきりしていて、限界の回数を数えやすい。 |
| スクワット | やや低い | 回数が増えると筋力より先に呼吸・心肺がきつくなり、実力より少ない回数で止まりやすい。 |
| デッドリフト | 低い | 高回数だと握力と腰が先に限界を迎える。回数からの逆算は特に外れやすい。 |
スクワットとデッドリフトは、できるだけ少ない回数(3〜5回)から換算したほうが実態に近づきます。 出した1RMが自分の体格に対して上か下かを見たいときは、BIG3の重量目安を体重別・レベル別にまとめた一覧と突き合わせてください。
換算表の使い方(強度の目安)
ほぼ最大重量を扱う神経系トレーニング。パワーリフターや競技者向け。
筋力と筋肥大を同時に狙えるゾーン。中〜上級者に人気のレンジ。
筋肥大に最も効果的とされる定番レンジ。初〜中級者にもおすすめ。
軽重量で多回数。筋持久力の向上や初心者のフォーム習得に向いています。
この計算機が使っている式(Epley式)
このツールは、筋力トレーニングの現場で最も広く使われているEpley(エプリー)式で1RMを推定しています。式そのものはとても単純です。
1RM = 使用重量 ×(1 + 回数 ÷ 30)
たとえば80kgで8回挙げられた場合、80 ×(1 + 8 ÷ 30)= 約101kg が推定1RMになります。
換算表のほうは、この式を逆向きに解いて「推定1RMなら○RMは何kgか」を並べたものです。 RM(Repetition Maximum)は「その重量で挙げられる最大回数」を指すので、 8RM=8回が限界の重量、という意味になります。
なお1RMの推定式にはEpley式のほかにBrzycki(ブジッキー)式などもあり、 式によって数値は数kg前後します。どの式も「実際に1回だけ挙げてみた値」ではなく あくまで推定である点は共通です。
精度を上げる入力のコツ
推定値がアテになるかどうかは、入力する「重量×回数」の質でほぼ決まります。 次の3つを満たしたセットの数字を入れてください。
- ✓限界まで追い込んだセットの数字を使う。「まだ2回はいけたけど止めた」セットの回数を入れると、推定1RMは実際より低く出ます。
- ✓反動やフォームの崩れが出た回はカウントしない。最後の1回を腰の反りやお尻の浮きで挙げた場合、その回は数えないほうが実態に近くなります。
- ✓回数はできれば10回以下にする。Epley式は回数が増えるほど誤差が大きくなります。15回や20回の数字から逆算した1RMは、 かなり高めに出る傾向があります。
つまり 「5〜8回が限界だった重量」 を入れたときが、この計算機がいちばん当たります。
出た数字をメニューに落とし込む
目的から逆算して重量を決める
推定1RMが出たら、換算表から目的に合うレンジを選びます。 筋肥大が目的なら8〜12RM、筋力を伸ばしたいなら4〜6RMのゾーンです。
たとえば推定1RMが100kgなら、8RM=約79kg、10RM=約75kgあたり。 これが「次のトレーニングで扱うべき重量」の目安になります。 闇雲にキリのいい重量を選ぶより、はるかに外しません。
伸びの確認にも使える
同じ種目で毎回1RMを換算しておくと、 「70kg×8回」と「75kg×6回」のどちらが強くなっているのかを比べられます (前者の推定1RMは約89kg、後者は約90kg)。 重量も回数も日によって変わるので、1本の数字に揃えて記録しておくと停滞に気づきやすくなります。
筆者の場合
筋トレを始めた頃は、BIG3すべて60kg前後からのスタートでした。 ベンチプレスは60kgを2〜3回がやっとで、Epley式に当てはめると推定1RMは約65kg。 そこから15年かけて、体重80kg台の頃にベンチ120kg・スクワット120kg・デッドリフト160kgが自己ベストです。
このツールを作ったのは、当時の自分が「今日は何kgでやればいいのか」を毎回感覚で決めていたからです。 数字が出れば、少なくとも重すぎて潰れる日と、軽すぎて効かない日は減ります。
※ ベンチとスクワットが同じ120kgで止まっているのは、上半身偏重のフィジーク寄りの組み方をしてきた結果です。 この「目安表とのズレ」についてはBIG3の重量目安一覧で詳しく書いています。
よくある質問
Q. 推定1RMの重量を、実際に1回挙げてみてもいい?
推奨しません。1RMの実測はケガのリスクが最も高い試技で、 補助者やセーフティバーなしで行うものではありません。 推定値はあくまで「メニューの重量を決めるための目安」として使ってください。
Q. マシン種目やダンベル種目でも使える?
計算自体はできますが、精度はBIG3のようなフリーウエイト種目に比べて落ちます。 マシンは軌道が固定されていて限界の出方が違い、ダンベルは左右差が入るためです。 種目間の比較ではなく、同じ種目の推移を追う用途に向いています。
Q. 初心者でも1RMを知る意味はある?
あります。ただし初心者はフォームの習得が最優先なので、 推定1RMの60〜70%(12〜15RM前後)から始めるのが安全です。 自分の体格から重量の目安を出したい場合は筋トレ適正重量診断も使えます。
Q. 計算結果が思ったより高い(低い)のはなぜ?
入力した回数が多いほど推定値は高めに出ます。15回以上のセットから逆算した場合は、 実際の1RMより1〜2割高く出ていると考えたほうが安全です。 逆に低く出る場合は、そのセットを限界まで追い込めていない可能性があります。
その1RM、上と下どっち?
BIG3の重量目安を体重別・レベル別の一覧表で確認する →
この記事をシェア