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コラム

5×5・3×10の重量はどう決める?1RM別の早見表とセット数・回数の選び方

「5×5(5x5)」は5回を5セット、「3×10」は10回を3セットという意味です。どちらが正解ということはなく、目的で選びます。重量を伸ばしたいなら5×5、体を大きくしたいなら3×10が向いています。

とはいえ、5×5でも筋肉はつきますし、3×10でも重量は伸びます。違うのはどちらに寄せるかで、間をとった3×8もあります。迷いやすいのは型(何回×何セットにするかの組み方)より、重さの決め方のほうです。この記事では、型の選び方、1RM(1回だけ挙がる重さ)から重さを出す早見表、重さを上げるタイミングの順に説明します。

型の選び方

型向いている目的重さ(1RM比)休憩
5×55回×5セット重量を伸ばす(筋力寄り)約81%3〜5分
3×88回×3セット筋力と筋肥大の中間約75%1〜2分
3×1010回×3セット体を大きくする(筋肥大寄り)約71%1〜2分

回数と休憩は筋トレ初心者が最初にやるべき5つのことの目的別の表と同じ考え方です。5回は「筋力を上げる」範囲、8〜10回は「筋肉を大きくする」範囲に入ります。

ただし、5×5の重さは初心者記事の表の「筋力を上げる」行(1RMの85%以上)より軽くなります。1RMの85%前後は、5回がほぼ限界になる重さです。この重さで5回を5セットそろえるのは難しいので、5×5ではもう少し軽くします。

重さは「決めた回数+2回」で限界が来る重さ

重さの決め方は1つだけです。1セット目の最後に、あと2回できる余裕が残る重さを選びます。5×5なら「7回で限界が来る重さ」、3×10なら「12回で限界が来る重さ」です。

後半のセットで疲れがたまって余裕が減り、最後のセットがぎりぎりになるのはちょうどいい状態です。1セット目から限界まで挙げると、2セット目以降で回数が落ちて、決めた回数をそろえられません。余裕を残すのは、全セット同じ重さ・同じ回数でやり切るためです。

1RMが分かっていれば、次の表で目安の重さが分かります。

1RM5×53×83×10
40kg32.4kg30kg28.6kg
60kg48.6kg45kg42.9kg
80kg64.9kg60kg57.1kg
100kg81.1kg75kg71.4kg
120kg97.3kg90kg85.7kg
140kg113.5kg105kg100kg
  • ※ 1RM ÷(1 +(回数+2)÷ 30)で計算しています。RM計算機の換算表でいえば、5×5は7RM(7回で限界が来る重さ)、3×8は10RM、3×10は12RMの行の重さです。換算表の重さは「その回数で限界が来る重さ」なので、何セットもそろえる型では、回数に2を足した行を使います。
  • ※ 表は計算上の目安です。とくに3×10や、スクワット・デッドリフトでは重めに出やすいので、1セット目で余裕が2回残らなかったら重さを下げてください。実際に組むときは、表の重さを超えない範囲で、プレートで作れるいちばん重い重さにします。

1RMをわざわざ測る必要はありません。1回だけの最大挑戦は、ケガをしやすい挙げ方です。「◯kgを◯回」挙げた記録があれば、RM計算機で1RMに換算できます。記録もないなら、軽めの重さで1セットやってみて、あと2回できる余裕が残ったかどうかで判断してください。

重さを上げるタイミング

全セットで決めた回数ができたら、次のトレーニングで2.5kg(バーの片側1.25kgずつ)上げます。1セットでも回数が届かなかったら、次も同じ重さです。この「全セットそろったら上げる」というルールを守ると、上げるのが早すぎて挙がらなくなることも、遅すぎて伸びが止まることも減ります。

回数に数えるのは、深さやバーの通り道がいつもと同じフォームでできた回だけです。フォームが崩れて挙げた回は数えません。ベンチプレスとスクワットは、セーフティバーを正しい高さに合わせるか、補助者(そばでバーを支えてくれる人)についてもらってから行ってください(高さの決め方はパワーラックの使い方)。回数が届かない日は、途中でバーを挙げきれず、下から動けなくなりやすい日でもあります。

  • ▸ 5×5:5セットとも5回できたら2.5kg上げます
  • ▸ 3×10:2.5kg上げると10回が続かないことが多いので、上げた重さでは8回×3セットから始めます。全セットそろったら次は9回、その次は10回と1回ずつ増やし、10回×3セットがそろったら、また2.5kg上げます

始めたばかりのうちは、ほぼ毎回上げられることが多いです。続けるうちに全セットそろう日の間隔が空いていき、数週間に1回のペースになるのが普通です。初心者記事の「2〜4週間ごとに少しずつ重量を増やす」は、この段階の目安です。上げるタイミングは日数ではなく「全セットそろったか」で決めてください。

同じ重さで何度か続けて回数が届かないなら、重さを少し下げてやり直します。それでも伸びないなら、型より休養・食事・フォームを見直してみてください。挙げる途中でバーが止まる位置に合わせて、補助種目(BIG3を伸ばすために足す種目)を足す方法はBIG3の補助種目の選び方にあります。

1回のトレーニングでの組み合わせ方

1つの型で全部の種目をやる必要はありません。よくある組み方は、最初の重い種目を5×5、2種目目以降(ラットプルダウンなど)や補助種目を3×10にする方法です。重い種目は疲れていないうちに行って重さを伸ばし、軽い種目で回数をこなします。

デッドリフトは腰への負担が大きいので、5セットではなく1〜3セットに減らしてもかまいません。

5×5は1種目で5セットあるので、週2回やればその種目だけで週10セットになります。その部位の1週間のセット数が、週に何回筋トレすればいい?の表(目的別の1部位あたり週セット数)に収まるか確かめてください。種目を並べる順番は筋トレの順番にあります。

筆者(筋トレ歴15年・フィジーク大会入賞)の場合

私が始めた頃、ベンチプレスは60kgを2〜3回がやっとでした。60kgを2回として計算すると1RMは約64kgで、5×5なら51.9kg(実際に組むなら50kg)、3×10なら45.7kgが目安になります。最初のメインのセットは、見栄を張りたくなる重さよりずっと軽いはずです。

今の自己ベストはベンチプレス120kgで、始めた頃の推定1RM約64kgから15年かかっています。その差を2.5kgずつで割れば22回ちょっと上げただけの計算ですが、全セットそろう日の間隔はだんだん空いていくので、そのぶん時間がかかります。上がらない期間があるのは普通で、少しずつの積み重ねで届く距離です。

よくある質問

初心者はどちらから始めればいいですか?

3×10から始めるのがおすすめです。初心者記事で書いているとおり、最初は10〜15回くらいのほうがフォームが崩れにくいためです。フォームが毎回安定するようになってから、メインの種目を5×5に移してください。

ウォームアップのセットも数えますか?

数えません。5×5の5セットに数えるのは、決めた重さで行うセットだけです。その前に軽い重さから段階的に上げるウォームアップのセットは別に行います。やり方は筋トレの順番の「最初の1種目は、いきなり本番の重量から入らない」の項にあります。

5×5は時間がかかりすぎませんか?

5回の型はセット間の休憩が3〜5分と長めなので、1種目に時間がかかります。時間がない日は、メインの1種目だけ5×5にして、ほかの種目を減らすほうが、全種目のセット数を削るより重さの伸びを保ちやすくなります。

2.5kgずつ上げられないときは?

ダンベル種目やショルダープレスのように扱う重さが軽い種目は、2.5kgでも上げ幅が大きすぎることがあります。その場合は、重さを変えずに回数を1回ずつ増やし、決めた回数より2回多くできるようになってから上げてください。

まとめ

  • ▸ 重量を伸ばしたいなら5×5、体を大きくしたいなら3×10。どちらでも筋肉はつき、違うのはどちらに寄せるか
  • ▸ 重さは「決めた回数+2回」で限界が来る重さ。全セット同じ重さでやり切る
  • ▸ 全セットできたら次回2.5kg上げる。1セットでも届かなければ同じ重さ。崩れた回は数えない
  • ▸ ベンチプレスとスクワットは、セーフティバーを設置するか、補助者についてもらってから
  • ▸ 初心者は3×10から。フォームが安定してから5×5へ

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この記事を書いた人

motsu

筋トレ歴15年フィジーク大会入賞90kg→78kg(−12kg)

20代で体重90kg超の運動不足から一念発起。試行錯誤の末に大会入賞レベルまで体を変えた実体験をもとに発信しています。