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筋トレ適正重量診断

ビッグ3の目標重量を体重比で算出

適正重量とは?

体重比による目標重量は、世界中のトレーニーのデータをもとにした一般的な指標です。 「自分の体重の○倍を挙げられれば○級」という基準で、現在地の確認やレベルアップの目標設定に役立ちます。

性別

トレーニング経験

体重比の考え方

「体重の○倍」は、体格の差をある程度吸収した公平な指標です。体重70kgの人がベンチプレス70kgを上げると「体重比1倍」で中級者とみなされます。

女性の目標は男性より低く設定されていますが、一律に何%というわけではありません。 中級者どうしで比べると、ベンチプレスは男性の60%、デッドリフトは65%、スクワットは73%です。 上半身の押す力ほど差が大きく、下半身ほど差が小さいという実態を反映しています。 低いほうの数字だけを見てハードルが低いと考えると足をすくわれます。

※ あくまで一般的な目安です。体型・骨格・競技経験などにより個人差があります。

次のレベルまで、BIG3合計であと何kg必要か(男性・体重別)

診断結果は「いまのレベルの目標重量」を出しますが、実際に知りたいのはあと何kg積めば1つ上に行けるのかのほうだと思います。 BIG3合計で必要な上乗せを、体重別に並べました。

ステップ体重比50kg60kg70kg80kg90kg100kg
未経験 → 初心者+×1.25+62.5kg+75kg+87.5kg+100kg+112.5kg+125kg
初心者 → 中級者+×1.0+50kg+60kg+70kg+80kg+90kg+100kg
中級者 → 上級者+×1.25+62.5kg+75kg+87.5kg+100kg+112.5kg+125kg
上級者 → エリート+×1.25+62.5kg+75kg+87.5kg+100kg+112.5kg+125kg

読み方:体重70kgで中級者にいる人が上級者になるには、BIG3合計で +87.5kg。3種目に割り振ると1種目あたり十数kg〜30kg台の上積みです。 到達後の絶対値そのものは体重別・レベル別の早見表で確認できます。すでに合計の数字が出ている人は、BIG3合計◯kgはどのレベル?で合計値から逆にレベルを引けます。

必要なkgは同じなのに、かかる時間は数倍になる

未経験→初心者と中級者→上級者は、どちらもBIG3合計で 体重×1.25(体重70kgなら+87.5kg)の上乗せです。 必要な重量はまったく同じ。それなのに目安期間は約6ヶ月〜1年と約3〜5年で、 数倍の開きがあります。

伸びが止まったように感じるのは、多くの場合ペースが落ちたのではなく同じ距離を進むのに時間がかかるようになっただけです。 月単位で見て動いていなくても、年単位では進んでいることがあります。

種目別・1レベル上げるのに必要な上乗せ(男性・体重70kgの場合)

同じ「1レベル」でも、種目によって必要な上積みは違います。 体重70kgを例に、種目ごとの必要量を並べました。

ステップベンチプレススクワットデッドリフトBIG3合計
未経験 → 初心者+17.5kg (×0.25)+35kg (×0.5)+35kg (×0.5)+87.5kg
初心者 → 中級者+17.5kg (×0.25)+17.5kg (×0.25)+35kg (×0.5)+70kg
中級者 → 上級者+17.5kg (×0.25)+35kg (×0.5)+35kg (×0.5)+87.5kg
上級者 → エリート+17.5kg (×0.25)+35kg (×0.5)+35kg (×0.5)+87.5kg

ベンチプレスはどのステップでも体重×0.25で一定、デッドリフトは体重×0.5で一定。つまりデッドリフトはベンチプレスのちょうど2倍の上積みが要る計算になります。ベンチが先に伸びて見えるのは、要求される増分がそもそも半分だからです。

例外は初心者→中級者のスクワットで、ここだけ+×0.25と軽くなっています。 BIG3で唯一「1レベル上げるのが安い」区間なので、脚を後回しにしてきた人が 取り返しやすいのもこの区間です。

レベルアップにかかる目安期間

上の表が「あと何kg」なら、こちらは「あとどれくらいの期間」です。 週の頻度とセットで見てください。

ステップ目安期間頻度この時期の主眼
未経験 → 初心者約6ヶ月〜1年週2〜3回フォームの定着が最優先。重量は勝手に伸びる時期なので焦らない。
初心者 → 中級者約1〜2年週3〜4回少しずつ重量を足し続ける(漸進性過負荷)。伸びが緩やかになり始める。
中級者 → 上級者約3〜5年週4〜5回トレーニング以外が効いてくる。食事と睡眠を数字で管理する段階。
上級者 → エリート数年〜(到達者はごく一部)週4〜5回競技志向の領域。到達できるのはごく一部で、期間の目安も当てにならない。

期間はあくまで中央値のイメージです。開始年齢・睡眠・食事量で簡単に倍半分になります。 自分が遅れているかどうかを判定する材料には使わないでください。

女性の場合・次のレベルまであと何kg(体重50kgの場合)

女性の基準は初心者・中級者・上級者の3段階です。 男性のような未経験/エリートの帯は、信頼できる目安が置けないので設けていません。

ステップベンチプレススクワットデッドリフトBIG3合計
初心者 → 中級者+10kg (×0.2)+17.5kg (×0.35)+15kg (×0.3)+42.5kg
中級者 → 上級者+10kg (×0.2)+20kg (×0.4)+25kg (×0.5)+55kg

体重別のBIG3合計で見ると、こうなります。

ステップ体重比45kg50kg55kg60kg65kg
初心者 → 中級者+×0.85+38.3kg+42.5kg+46.8kg+51kg+55.3kg
中級者 → 上級者+×1.1+49.5kg+55kg+60.5kg+66kg+71.5kg

ベンチプレスだけ上乗せが極端に小さい理由

女性のベンチプレスは1レベルあたり体重×0.2(体重50kgなら+10kg)しかありません。 これは伸ばしやすいという意味ではなく、上半身の押す力がBIG3で最も伸びにくいことを 基準側が織り込んでいるためです。

もうひとつ、器具の下限という物理的な問題もあります。 シャフト単体で20kgあるので、体重50kgの人にとってはバーだけで既に体重×0.4。 初心者の目安に最初から到達している状態から始まります。 数字が動かないのは筋力不足ではなく、刻める単位が粗いだけということが起こります。

なぜ「体重比」で見るのか

筋トレの重量は、絶対値だけを見ても強いかどうかが分かりません。 体重50kgの人が挙げる60kgと、体重90kgの人が挙げる60kgでは意味がまったく違うからです。

そこでこの診断では、自分の体重の何倍を扱えるかという比率で目標重量を出しています。 ストレングス競技の世界でも、階級制が採用されているのは同じ理由です。

目標重量 = 体重(kg) × レベル別の係数

男性なら、ベンチプレスは体重×1.0(=体重と同じ重さ)が中級の一つの節目。 体重70kgなら70kgを挙げられれば中級ライン、という見方をします。

係数は種目ごとに違います。デッドリフトが最も高く、次にスクワット、 ベンチプレスが最も低くなるのは、動員される筋肉の量が違うためです。 デッドリフトは全身を使うので、同じ人でもベンチプレスより重い重量を扱えます。

出た数字をそのまま持ち上げないでください

診断結果は「1回挙げるのが限界の重量(1RM)の目安」です。 今日のトレーニングでいきなりこの重量に挑戦するためのものではありません。

実際のメニューに落とすには

  • ✓筋肥大が目的なら、診断結果の70〜80%あたり(8〜12回が限界になる重量)から始めます。
  • ✓フォームがまだ固まっていない時期は60%前後で回数を多めに。 重量を追うのは、動作が毎回同じ軌道でできるようになってからです。
  • ✓具体的な換算はRM計算機に診断結果を入れると、8RM・10RMが何kgになるか一覧で出せます。

※ 高重量を扱うときは、必ずセーフティバーのあるラックか補助者のいる環境で行ってください。 特にベンチプレスとスクワットは、潰れたときに自力で抜け出せない種目です。

この表を全部埋める必要はない(筆者の場合)

筆者は筋トレ歴15年ですが、BIG3の自己ベストは体重80kg台の頃で ベンチプレス120kg・スクワット120kg・デッドリフト160kgです。 体重比にすると、およそ×1.4・×1.4・×1.9。

この診断の基準に当てはめると、ベンチプレスは上級者(体重×1.25)を超えている一方、スクワットは中級者(体重×1.5)に届いていません。 デッドリフトも中級者(体重×2.0)の手前です。 本来スクワットはベンチプレスより高い係数を要求されるのに、同じ120kgで並んでいる——この時点で組み方の偏りが数字に出ています。

BIG3合計で見ると400kgで、体重80kg台なら体重比4.5〜5.0倍。 合計の目安では中級者(×4.5)をぎりぎり超えています。合計では中級者を超えているのに、スクワット単体では中級者未満。 合計は内訳を隠す、という典型例です。

理由ははっきりしていて、フィジークを目指して上半身中心の組み方をしてきたからです。 脚のトレーニングを後回しにした結果がそのまま数字に出ています。 そしてそれで困ったことは、大会の結果においてはありませんでした。

目安表は自分の位置を知るための地図であって、全項目を埋めるためのノルマではありません。 自分の目的に対してどの数字が重要なのかは、目的ごとに変わります。 この話はBIG3の重量目安一覧にもう少し詳しく書きました。

よくある質問

Q. 目標に全然届かないのですが、才能がないのでしょうか

初心者の区分でも届かないことは珍しくありません。 筆者もBIG3すべて60kg前後からのスタートで、ベンチプレスは60kgを2〜3回がやっとでした。 この診断の「初心者」はトレーニング歴6ヶ月〜2年を想定しています。 始めたばかりなら一つ下の「未経験」(〜6ヶ月)で見てください。 最初の数ヶ月はフォームの習得が主目的なので、重量が伸びなくても問題ありません。

Q. 重量が伸びなくなったときは何を変えるべき?

筆者の場合、ベンチプレスの停滞を抜けた決定打はサプリでもメニューでもなく、ジムを変えて補助と指導を受けられる環境にしたことでした。 高重量に挑戦できるかどうかは、潰れても大丈夫だと分かっているかに左右されます。 環境要因は見落とされがちですが、効果は大きいです。

Q. 女性の係数が低めなのはなぜ?

平均的に上半身の筋量比が男性より低く、特にベンチプレスで差が出やすいためです。 一方で下半身は差が小さく、スクワットやデッドリフトでは体重比で男性に近い数字を出す人も珍しくありません。 あくまで平均から引いた目安として使ってください。

Q. 身長は結果に影響しますか?

この診断では体重比のみで算出しています。 実際には手足の長さによって挙上距離が変わり、 同じ体重でも高身長の人はベンチプレスやデッドリフトで不利になりやすい傾向があります。 数字が目安より低めでも、体格による差の範囲であることは多いです。

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