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コラム

筋トレ後のサウナ・お風呂はいい?入るタイミングと水風呂・アイスバスの注意点

結論から書くと、サウナもお風呂も、入るなら筋トレの後です。筋トレの前にサウナに入ると、汗で水分が抜けて体も疲れ、高重量を扱うのに向きません。

筋肉の増え方の面で気をつけたいのは、温めることより冷やすことのほうです。筋肉を大きくしたい時期に、筋トレ直後の水風呂やアイスバスを習慣にすると、筋肉の増え方が小さくなったという研究があります。一方で、サウナやお風呂で温めることが筋肉の成長を妨げる、あるいは大きく助けるという、はっきりした結果はまだありません。

筋トレの日の順番

筋トレの中身の順番(ウォームアップから有酸素運動まで)は筋トレの順番にまとめています。この記事は、有酸素運動やストレッチまで終えたその後に何をするかの話です。

筋トレの前と後、どちらに向いているか

種類前後ひとこと
シャワー○○前後どちらでも問題ない
お風呂(湯船)△○筋トレ前の長湯は疲れる。筋トレ後は体が温まってほぐれるが、回復そのものを速める効果は限られる
サウナ×○筋トレ前は、長く入るほど汗で水分が抜けて体もだるくなり、高重量を扱うのに向きにくい。筋トレ後は水分をとってから
水風呂・アイスバス-△前に入る理由は特にない。筋肉を大きくしたい時期は、筋トレ直後に毎回入るのは避けたい

※ ○ 向いている △ 条件つき × 避けたい - 特に入る理由がない

お風呂の「回復を速める効果は限られる」は、筋肉痛でも筋トレしていい?の「早く治す方法」の表と同じ考え方です。温めると動かしやすくはなりますが、修復を進める土台は睡眠とタンパク質です。

筋トレ前のサウナをすすめない理由

  • ▸ 汗で水分が抜ける:長く入るほど水分が抜ける。水分が足りないまま高重量を扱うと、集中が続きにくく、ふらつきやすくなる
  • ▸ 体が疲れる:熱さに耐えるだけで体力を使う。その日のメインのセットに使いたい力が先に減る
  • ▸ 体を温めるならウォームアップで足りる:筋トレ前に必要なのは、関節を動かして軽い重量から上げていくこと

筋肉を大きくしたい時期の水風呂・アイスバスは控えめに

運動の後に冷たい水にしっかりつかる方法(アイスバス)は、スポーツ選手の疲労回復でよく使われます。ただ、筋トレの後に毎回10分ほど冷水につかったグループは、軽く自転車をこいで回復したグループより、筋肉の増え方と筋力の伸びが小さかったという研究があります(12週間・週2回の筋トレ)。複数の研究をまとめた分析でも同じ方向の結果が出ていますが、差は小さめで、調べられたのは主に若い男性です。

これらの研究で対象になっているのは、冷たい水にしばらくつかる方法を、筋トレのたびに何週間も続けた場合です。サウナの合間に短く水風呂に入る場合にそのまま当てはまるかは、はっきりしていません。気になるなら、筋トレの日は水風呂を短めにするか、筋トレをしない日に楽しむのが無難です。

逆に、大会や試合が続いて「次の日に疲れを残したくない」時期は、冷やすことに意味がある場合もあります。目的が筋肉を増やすことなのか、疲れを抜くことなのかで選んでください。

筋トレ後にサウナに入るときの注意

  • ▸ 先に水分をとる:筋トレで汗をかいた後なので、サウナに入る前に水分をとり、出た後もとる。たくさん汗をかいた日は、水だけでなく塩分もとる
  • ▸ 息と心拍が落ち着いてから入る:追い込んだ直後は立ちくらみが起きやすい。汗が引いて呼吸が落ち着いてから入り、出るとき・立ち上がるときはゆっくり動く
  • ▸ いつもより短めに:筋トレの後は疲れているので、のぼせる前に出る。我慢比べをしない
  • ▸ 水風呂にいきなり飛び込まない:サウナから出たら、かけ水やシャワーで汗を流して体を慣らしてから入る。急に冷やすと血圧が大きく変わる
  • ▸ 体調が悪い日・寝不足の日は入らない:その日はサウナを見送る
  • ▸ お酒を飲んだ後は入らない:飲酒後のサウナは、事故につながりやすい危険な入り方として注意が呼びかけられている
  • ▸ ふらついたらすぐ出る:立ちくらみ・頭痛・吐き気が出たら、涼しい場所で休んで水分をとる
  • ▸ 持病がある人は先に医師に相談:心臓や血圧の病気がある人、薬を飲んでいる人は、サウナや水風呂を始める前に確認する

夜に筋トレする人は、お風呂の時間にも気をつける

お風呂は、寝る1〜2時間前までに済ませると眠りに入りやすくなります。上がった体温が下がるときに眠気が来やすいためです。夜に筋トレして、帰ってから寝るまでの時間が短い人は、帰ってすぐ湯船に入るほうが、寝る直前に入るより眠りの邪魔になりにくいです。寝る前の過ごし方は筋トレと睡眠の関係の逆算スケジュール表にあります。

筆者(筋トレ歴15年・フィジーク大会入賞)の考え方

私は40代の今も週5回トレーニングしているので、回復のために何かを足したくなる気持ちはよく分かります。ただ、休息の記事にも書いたとおり、回復が間に合うかどうかに大きく関わるのは、部位の分け方と睡眠です。

サウナやお風呂は、部位の分け方と睡眠という土台の上に乗せる「気持ちよく続けるための習慣」くらいに考えるのがちょうどいいと思います。サウナで筋肉がはっきり増える・減るという結果は、今のところ出ていません。筋肉のために気をつけるのは、筋トレの前にサウナに入らないことと、筋トレ直後に冷やしすぎないことの2つ。あとは水分をとる、お酒を飲んだら入らないといった安全面の注意を守れば十分です。

よくある質問

筋肉痛のときにサウナやお風呂に入ってもいいですか?

構いません。温めると動かしやすくなり、痛みを感じにくくなることはあります。ただし、筋肉痛が早く治るわけではありません。痛みが強いときや、腫れて熱を持っているときは、筋肉痛ではなくけがのこともあるので、温めずに休んでください。

筋トレの後、お風呂は何分空ければいいですか?

決まった分数の根拠はありません。息が整って汗が引いたら入って大丈夫です。プロテインを飲むなら、お風呂の前に水分と一緒に飲んでおくと、風呂上がりに慌てずに済みます。飲むタイミングの目安は必要なタンパク質の量にあります。

筋トレ直後にシャワーを浴びてもいいですか?

問題ありません。汗を流すだけのシャワーなら、筋トレの前後どちらでも大丈夫です。

サウナで汗をかけば痩せますか?

サウナで減った体重のほとんどは水分なので、水を飲めば戻ります。体脂肪が減るかどうかを決めるのは、食事と運動を合わせた1日のカロリーの収支です。体重計や体組成計の数字が水分で動くことは腹筋が割れる体脂肪率にも書いています。

参考にした資料

  • ・Roberts LA ほか(2015)Journal of Physiology:筋トレ後の冷水浴と、12週間のトレーニングでの筋肉・筋力の変化
  • ・Piñero A ほか(2024)European Journal of Sport Science:筋トレ後の冷水浴と筋肥大の研究をまとめた分析
  • ・消費者庁(2024年6月)サウナ浴での事故に注意

まとめ

  • ▸ サウナ・お風呂は筋トレの後、水分をとってから
  • ▸ 筋トレ前のサウナは、汗で水分が抜けて体も疲れるので避ける
  • ▸ 筋肉を大きくしたい時期は、筋トレ直後の水風呂・アイスバスを習慣にしない
  • ▸ 息が整ってから入る。水風呂にいきなり飛び込まない。お酒の後と体調が悪い日は入らない。持病がある人は先に医師に相談
  • ▸ 夜に筋トレする人は、お風呂を寝る1〜2時間前までに済ませる

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この記事を書いた人

motsu

筋トレ歴15年フィジーク大会入賞90kg→78kg(−12kg)

20代で体重90kg超の運動不足から一念発起。試行錯誤の末に大会入賞レベルまで体を変えた実体験をもとに発信しています。